だってそうしたら、それは本当になるのだもの。
詐欺師のマジシャンを愛してしまったマタドールの言葉です。
大人計画という劇団のファンでして、年明けに「キレイ」という演目を鑑賞いたしました。そのワンシーンにこのような台詞がでてくるのです。さほど本筋と関係の無い、主人公の脇で密かに、へえ、この人マジシャンのこと好きやったんや。などで終わるところです。
しかしこの台詞、初演を観た時からアタマから離れないのです。
初演は2001年、主役は奥菜恵さんと南果歩さんでした。大人計画のチケットはなかなか手に入らないことで有名で、VHSを友達から借りて鑑賞しました。
この作品について語ればキリが無いのですが、簡単に説明するとミュージカルでして、初演での古田新太さんの開脚飛びで心を射抜かれ、のちに結婚する、なんだったら召使でも構わない、大好きだと言って回っていました。
そして阿部サダヲさんの観客への熱いキス。ここもぜひ劇場で体験したかった名シーンです。
2015年の再々演の主役は多部未華子さん、松雪泰子さんでした。久しぶりの劇場の迫力に、数日間はほうけて酔いしれさせてもらいました。
そして変わらぬあのシーン。
人から言われたことを割合素直に信じて鵜呑みにしてしまうニャンです。
松尾スズキさんが言うのだから、そうなのかな。
人様を騙したことは無いけれど、似たような例を無理やりもってくるならば、この方、ニャンで夢をみてはるな、と思うことは時々あります。そんな時は、おーい!おきろー!とゆさぶり起こしてしまうニャンですが、世の中、言わなくてもいい事とか、グレーな部分とか、タマムシ色といった文化がなくはない事は薄々感づいております。そのへん、上手くこなせる人と話すと勉強になります。
でも隠し事とか、嘘つきとか、誰でも嫌ですよね。バカでも正直で損して生きていたほうが理想やん。なんて夢見てしまうのです。
そんな風が生き心地がいいの、なんて言い回っていたら、そのうち寝覚めのよい羽毛ぶとんや、縁起の良い壺、花粉症が治る浄水器などの類を購入して、ふいに友人に最近ついてるのよ、なんて自慢したら、それ高くない?とか言われて、結局、どうせなら死ぬまで…と。
そうなってしまう予感がして、この台詞、忘れられないのでしょうか。

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