今年も変わらずこの季節がやってきましたね。ニャンも少しですがムズムズする組のひとりです。
「とまらない春」
こんなタイトルの作品を制作したのは、まだ活動をはじめたばかりの頃でした。
色鮮やかな花咲く中に、はなをかむ女性が微笑む作品です。
この作品の初公開場所は、京都河原町OPAでした。いつものようにお洋服や靴などを買いに来た女性陣が入店すると見慣れぬイラスト作品が展示されている。アートや芸術に関心のある方ばかりが観にくる美術館ではありません。
これ、本当に手で描いたのかな?
と、原画に直接、何の遠慮もなく爪先で触れて一番繊細な髪の毛の箇所をカリカリひっかく人もいました。
これが商業施設での展示か…。と仰天しましたが、一般の方になにかしらの形で興味を抱いて頂いたのです。喜ぶところだったのかもしれません。
そもそも「はなをかむ」ことにしたのは、このつらい諸症状を気持ちでやわらげたいなぁ、と思ってモチーフとして取り上げました。そうそう、僕も私もね、と笑ってくれる。そんな時間を産む作品になってくれたらなと言う思いが入っています。
ニャンのライトな作風と、ニャンの重量のある思い入れとのバランスの問題は、いつも作品を公開した後に考えさせられます。
そんな時、初期の作風も内容もライトな作品群を思い出すと、心が軽くなります。
いつまでも背伸びをして、少し無理をすることが成長できる手段だと信じていますが、表現する内容は、今の自分自身とイコールであるべきだと言う意味が、いまさらですがわかりはじめているみたいです。
天真爛漫のままでいては、世知辛すぎてうまく生きていけないのだけれど、時には世間体も気遣いもすっとばして、思いっきり、子供みたいなくしゃみなどしていたいのです。

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